かつての阿里山神木

 
阿里山神木と神木駅に停車する中興号 1977年11月
神木駅前にそびえる神木は森林の中でもひときわ大きく立派で、阿里山の豊かな大自然を象徴する木でした.この樹齢3000年を超える紅檜は2900年の間、外部の世界に知られないで成長しました.1906年台湾総督府は阿里山の森林資源を開発するため、小笠原富二郎技師を派遣し、鉄道敷設のための測量を開始しました.そして1907年小笠原技師は密林の中にひときわ大きいこの木を発見しました.この木があまりの巨大で立派であるため日本人はこの木に霊威を感じ、周囲に柵を設け注連縄(しめなわ)をはり、阿里山神木として尊重しました.その後日本人は去りましたが現在まで変わらず神木として敬意が払われ続きました.
しかし、あまりにも巨大であるため、この木にはいろいろな試練がおとずれます.1956年には落雷によって、高さが35メートルに折れ、内部が焼けこげて炭化するという事故に遭いました.さらに昨年1997年7月1日香港が中国に返還された日、豪雨の中で立木がまっぷたつに割れて半分が倒れるという致命的な状況になりました.残った部分も大半が炭化して根をはる力はなく、いつ倒れるかわからない危険な状態なため、1998年6月29日ついに切り倒されました.
切られたあと、新しい神木が再生されることを願って苗木が植えられました.切り倒された木も、どの様に保存すればよいか、検討グループを作って審議されることになっています.

98年7月11日
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