
(番外編)2000年の彰化機関区
2000年とはいえ、すでに25年経過しているので、復活したCK101を彰化機関区に見に行った時の画像です。当時は現在の様に公開されおらず、入り口の守衛所で訊ねたところ、区長に聞いてくれということでした。直接区長さんにお願いしたところ、どこでも自由に見学して良いが、業務を行っている現役の機関区なので充分注意しなさいというお話でした。どこでも自由にと言うことが時代の大きな変化を感じたところです。現在は扇形車庫は重要文化財に指定され、見学も行えるようになっていますが、立入禁止区域が明確の区別されています。(2000年11月撮影)
彰化機関区 入り口

彰化機関区の入り口です。現在は扇形車庫が公開されているため、入り口のところも整備されて様子が変わっています。「第54回列車運行の安全および駅・列車内秩序の点検週間」の標語が掲げられていました。このころは左横書きになっていました。
彰化機関区 転車台(1)

彰化機関区の扇形車庫は日本時代の1922年に建てられた、台湾で唯一現存する扇形車庫です。12番線まである台湾では大形のものでした。2000年当時は「精誠団結」の標語が掲げられていました。
彰化機関区 転車台(2)

見学が一般化していないので、現在ある見学台はまだありませんでした。1番線と2番線にはE100形電気機関車は入っていました。
彰化機関区 CK101、R48、S318

1998年にCK101が動態で復元され、この機関区の所属となりました。CK101の入っている12番線には「歓迎CK101蒸汽機車 進駐本段」と書かれていました。
彰化機関区 CK101(1)

無火状態でしたが、動態保存だけあっていまにも動き出しそうでした。CK101はCK100形の1番機で、1917年に汽車会社で製造されました。
彰化機関区 CK101(2)

現在は機関区内部に入ることはできませんが、CK101を機関庫内で横から見ています。このとき台湾で扇形車庫に初めて入ったので、車庫内部の構造も興味深かったです。
彰化機関区 CK101(3)

現在は機関区内部に入ることはできませんが、CK101の後ろ側を見ると、運転台と炭庫、窓枠、手すりが黄色く塗装されていて、ちょっと残念に思いました。
彰化機関区 蒸気クレーン車

日本でも大きな機関区で見かけたクレーン車です。蒸気で駆動して65tまで吊り上げることができます。脱線事故が発生した場合に出場して、電車や機関車、貨車を吊り上げて線路に戻す役割をになっていました。
彰化機関区 E109

扇形車庫には架線がありませんので、電気機関車はディーゼル機関車を使用して移動させます。E109は南アフリカのユニオン・キャリッジ・アンド・ワゴン(UCW:Union Carriage & Wagon)が製造した機関車で、2004年に廃車になっています。現在彰化扇形車庫ではE101が保存されています。