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台湾300→E43→EK900蒸気機関車

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300形は、苗栗~台中間の山線で従来使用されていた80形では輸送量の増大に対応しきれなくなったため、その対策として導入が計画されたタンク機関車です。日本の4110形に準じた仕様ですが、国鉄では全機が川崎製、私鉄向け同系機は三菱製であったのに対し、300形は汽車製造製であったため、細部の仕様には若干の差異がありました。製造は1915年(大正4年)に6輌、1918年(大正7年)に4輌、1919年(大正8年)に1輌で、合計11輌でした。しかし、強力な機関車を導入しても勾配区間における輸送上のネックを抜本的に解消するには至らず、総督府は別に海岸線(現在の海線)を建設しました。その結果、山線の通過列車は減少し、300形は次第に余剰気味となりました。さらに、脱線しやすいなどの問題点もあり、運用範囲は狭まっていきました。1937年(昭和12年)の形式名称改正でE43形となり、翌1938年(昭和13年)には3輌が廃車となりました。終戦時にはすでに入換用となっており、稼働していたのは2輌のみでした。終戦時の在籍数については資料ごとに異同があり、『日本人の海外活動に関する歴史的調査 台湾編』では7輌となっていて、戦時中にさらに1輌が廃車となった可能性をうかがわせますが、台湾鉄路管理局には8輌が引き継がれています。これは資料の記載ミスなのか、あるいは休車・廃車・在籍の扱いの違いによるものか、今後さらに検討が必要と考えられます。戦後は台湾鉄路管理局でEK900形となり、1960年代中頃まで使用されました。

300→E43→EK900蒸気機関車 諸元

シリンダ直径×行程(mm) 533×610 全長(mm) 11,700
缶圧力(kg/cm²) 13.0 全幅(mm) 2,602
火格子面積(m²) 2.23 全高(mm) 3,791
全伝熱面積(m²) 151.98 缶中心線高(mm) 2,565
機関車運転重量(t) 66.04 動輪上重量(t) 66.04
炭水車運転重量(t) - 動輪直径(mm) 1,205
燃料搭載量(t) 1.67 最大軸重(t) 13.21
水槽容量(m³) 7.37 軸配置 0-10-0T