C12形蒸気機関車

簡易線用の小形タンク機関車として、昭和7年(1932年)から昭和22年(1947年)に三菱、汽車製造、川崎、日本車輌、日立で293両が製造されました。同形機は台湾(CK120形)や私鉄の自社発注機として使用されました。国鉄の同形の一部は戦時中に軌間1mに改造され中国に送られて華北交通線で使用されました。中国ではプレA型とよばれ、戦後はPL51型と改称されました。しかし昭和30年(1955年)時点で中国では形式消滅しており、ベトナムに援助物資として送られたものと考えられます。これらの機関車はベトナムで2002年頃まで稼働していました。国鉄では各地のローカル線で客車、貨物用として、また入換用として昭和48年(1973年)まで使用されました。現在若桜鉄道(圧搾空気稼働)と大井川鉄道および真岡鉄道でそれぞれ1輌動態保存されているほか、各地で30輌が静態保存されています。
C12形 諸元
軸配置 | 2-6-2 | 動輪直径(mm) | 1,400 |
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機関車運転整備重量(t) | 50.05 | 軸重最大(t) | 12.93 |
炭水車運転整備重量(t) | N/A | 缶圧力(kg/cm²) | 14.00 |
全伝熱面積(m²) | 94.20 | シリンダ直径×行程(mm) | 400×610 |
火格子面積(m²) | 1.30 | 全長(mm) | 11,350 |
ボイラー水容量(m³) | 2.9 | 全高(mm) | 3,900 |
水タンク容量(m³) | 5.5 | 機関車長(mm) | N/A |
燃料搭載量(t) | 1.5 | 炭水車長(mm) | N/A |
動輪上重量(t) | 32.02 | 缶中心線高(mm) | 2,450 |