C57形蒸気機関車

C55形の増備用改良形として製造された亜幹線用の旅客用機関車で、昭和12年(1937年)から昭和21年(1946年)に、川崎、汽車製造、三菱、日立で201輌が製造されました。そのほか台湾総督府鉄道のC57形として戦前に6輌、さらに戦後の昭和28年(1953年)にアメリカの援助物資として台湾鉄路管理局(TRA)に8輌が輸出されCT270形となりました。これらが最後に製造された国鉄形蒸気機関車となりました。この形式から蒸気ドームと砂箱が一つのカバーで覆われ、動輪も箱形輪心となりました。戦争中の昭和17年(1942年)からは貨物用機関車の増備のため製造を中止していましたが戦後製造を再開し、とくに最後の4次形は外見寸法とも異なりC61形に近い外見をしています。国内では昭和50年(1975年)まで使用され、国鉄現役最後の蒸気機関車による客車列車を牽引しました。現在京都鉄道博物館のC571が山口線を中心として運転されているほか、JR東日本でもC57180が磐越西線で運行中で、台湾でも1輌が動態保存されています。そのほか約34輌、台湾でも3輌が静態保存されています。
C57形 諸元
軸配置 | 4-6-2 | 動輪直径(mm) | 1,750 |
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機関車運転整備重量(t) | 67.50 | 軸重最大(t) | 13.96 |
炭水車運転整備重量(t) | 48.00 | 缶圧力(kg/cm²) | 16.00 |
全伝熱面積(m²) | 168.80 | シリンダ直径×行程(mm) | 500×660 |
火格子面積(m²) | 2.53 | 全長(mm) | 20,380 |
ボイラー水容量(m³) | 6.00 | 全高(mm) | 3,945 |
水タンク容量(m³) | 17.0 | 機関車長(mm) | 12,960 |
燃料搭載量(t) | 12.0 | 炭水車長(mm) | 7,320 |
動輪上重量(t) | 41.32 | 缶中心線高(mm) | 2,400 |