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国鉄形蒸気機関車の形式別写真と簡単な解説

大正時代から昭和30年代までの50年間に製造・改造された国鉄の蒸気機関車の一部を紹介します。国産蒸気機関車も、始めは外国製機関車から大きな影響を受けていました。しかし時代の流れのなかで国産技術が開発され、日本形と言える独自のスタイルを確立しました。鉄道が輸送の中心であったころの主力は蒸気機関車でした。しかし今はその役割は終えています。各地で動態保存されている機関車は新たな役割をになって活躍しています。静態保存されている機関車も、今なお人々の記憶とともにあります。

形式 軸配置 製造年 製造工場 輌数 解説
B20 0-4-0T 1944-1947 国鉄郡山工,立山重工 15 戦時中に設計された飽和蒸気式の小形機関車
C10 2-6-4T 1930 川崎,汽車製造 23 大都市近郊の区間旅客用、最初の近代形タンク機関車
C11 2-6-4T 1932-1947 川崎,汽車製造,日立,日本車輌 381 C10を改良した小形で強力なタンク機関車
C12 2-6-2T 1932-1947 川崎,汽車製造,日立,日本車輌,三菱 293 簡易線区の近代化用の小形タンク機関車
E10 2-10-4T 1947 汽車製造 5 国鉄最後の新製形式の勾配区間用機関車
8620 2-6-0 1914-1929 川崎,汽車製造,日立,日本車輌,三菱 672 大正時代に製造された近代形式最初の旅客用機関車
C50 2-6-0 1929-1933 川崎,汽車製造,日立,日本車輌,三菱 154 8620形を近代化した旅客用機関車
C51 4-6-2 1919-1928 国鉄浜松工,汽車製造,三菱 289 国産最初の国産本格的急行用旅客用機関車
4-6-2 1925 Alco USA 6 3シリンダー機関車の研究用としてアメリカから輸入した機関車
C53 4-6-2 1928-31 川崎,汽車製造 97 国鉄形唯一国産の3シリンダー幹線旅客用機関車
C54 4-6-2 1931-1932 川崎,汽車製造 17 C51を軽量化して亜幹線用とした機関車
C55 4-6-2 1935-1937 川崎,汽車製造,日立,三菱 62 C54を改良した軽量線区用の機関車、一部は流線形に
C56 4-6-0 1935-1939 川崎,汽車製造,日立,三菱,日本車輌 160 C12形をテンダー化した長大簡易線用の機関車
C57 4-6-2 1937-1946 川崎,汽車製造,日立,三菱 201 C51,C54,C55の流れの中での完成した旅客用機関車
C58 2-6-2 1938-1947 川崎,汽車製造 427 客貨両用の中形万能機関車
C59 4-6-2 1941-1945 川崎,汽車製造,日立 173 C53の後続機、戦前最強の2シリンダー急行用旅客機関車
C60 4-6-4 1953-1961 (改造);国鉄浜松工,国鉄郡山工 47 C59を改造して軸重を軽減した旅客用機関車
C61 4-6-4 1947-1949 (改造);三菱,日立 33 D51のボイラーとC57の走行装置を組合わせた旅客機関車
C62 4-6-4 1948-1949 (改造);川崎,汽車製造,日立 49 D52のボイラーとC59の走行装置を組合わせた旅客用最強の機関車
9600 2-8-0 1913-1925 川崎,汽車製造,国鉄小倉工 770 大正時代製造の近代形式最初の貨物用機関車
D50 2-8-2 1923-1931 川崎,汽車製造,日立,日本車輌 380 大正から昭和にかけて製造された強力な貨物用機関車
D51半流線形 2-8-2 1936-1938 川崎,汽車製造,日立 95 「なめくじ」とよばれたD51半流線形の一次形
D51量産形 2-8-2 1937-1944 川崎,汽車製造,日立,日本車輌,三菱,国鉄苗穂工,国鉄土崎工,国鉄郡山工,国鉄大宮工,国鉄長野工,国鉄浜松工,国鉄鷹取工,国鉄小倉工 1,020 近代形式として完成された貨物用機関車で国鉄形最大の両数を誇る
D52 2-8-2 1943-1945 川崎,汽車製造,日立,日本車輌,三菱,国鉄浜松工,国鉄鷹取工 285 D51をさらに強力にした最強の重量貨物用機関車
D60 2-8-4 1951-1956 (改造);国鉄長野工,国鉄浜松工,国鉄土崎工 78 D50を軽量線区に対応するために改造した機関車
D61 2-8-4 1959-1961 (改造);国鉄郡山工,国鉄浜松工 6 D51を軽量線区に対応するために改造した機関車
D62 2-8-4 1950-1951 (改造);国鉄浜松工 20 D52を軽量線区に対応するために改造した機関車