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C61形蒸気機関車

国鉄C61蒸気機関車
C6118 宮崎機関区 昭和49(1974)年3月

終戦後は旅客列車の需要が増加しましたが、戦前・戦時中に貨物機関車を増備するため、旅客用機関車の製造が停止されていため、旅客用機関車が不足しました。しかし連合軍司令部から機関車の新規製造を禁止されていました。そのため不足を解消する目的で、戦時貨物輸送がなくなり余剰となったD51形(当時は旅客用と貨物用に機関車が区別されていた)のボイラーと新製したC57形の足まわりを組み合わせて作られた亜幹線用機関車です。我が国初の4-6-4(2C2)の軸配置の機関車です。昭和22年(1947年)から昭和24年(1949年)に日立と三菱で33輌が改造され製造されました。同時期に作られた幹線用のC62形と異なり地味な存在で、最後は九州で昭和49年(1974年)まで使用されました。現在JR西日本が京都鉄道博物館で本線の運転はできませんが構内運転用としてC612、JR東日本がC6120を動態保存しており、そのほか2輌が静態保存されています。ただし、そのうちの1輌は前頭部と動輪がだけが保存されています。

C61形 諸元

軸配置 4-6-4 動輪直径(mm) 1,750
機関車運転整備重量(t) 79.46 軸重最大(t) 13.70
炭水車運転整備重量(t) 48.24 缶圧力(kg/cm²) 15.00
全伝熱面積(m²) 221.50 シリンダ直径×行程(mm) 500×660
火格子面積(m²) 3.27 全長(mm) 20,375
ボイラー水容量(m³) 7.4 全高(mm) 3,980
水タンク容量(m³) 17.0 機関車長(mm) 12,900
燃料搭載量(t) 10.0 炭水車長(mm) 7,475
動輪上重量(t) 41.10 缶中心線高(mm) 2,530