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C51形蒸気機関車

国鉄C51形蒸気機関車
C515 平成17(2005)年10月 青梅鉄道公園

国産初の4-6-2(2C1)の軸配置と1,750mmの動輪を持つ本格的旅客用機関車で、その後の旅客用国鉄形の出発点となった記念すべき機関車です。大正8(1919)年に旧形式番号18900形として製造を開始し、最後の製造年である昭和3(1928)年にC51形と改称されました。289輌が鉄道院浜松工場、三菱、汽車製造で製造されました。幹線特急用としては後継機のC53形の登場まで使用されましたが、時代が経るに従って第一線から離れ、戦時中には16輌が軍に供出され中国の華中鉄道に送られました。戦後の中国では昭和26年(1951年)型式番号改称でパシ9形となり、後さらにSL9形となりましたが1990年時点で既に存在しないため形式消滅しています。日本では地方の路線で昭和41年(1966年)まで使用されました。廃車されたのが早いため、保存車両は大宮の鉄道博物館や京都鉄道博物館など計4輌のみとなっています。

C51形 諸元

軸配置 4-6-2 動輪直径(mm) 1,750
機関車運転整備重量(t) 69.6 軸重最大(t) 14.96
炭水車運転整備重量(t) 44.2 缶圧力(kg/cm²) 13.00
全伝熱面積(m²) 167.80 シリンダ直径×行程(mm) 530×660
火格子面積(m²) 2.53 全長(mm) 19,994
ボイラー水容量(m³) 5.80 全高(mm) 3,800
水タンク容量(m³) 17.0 機関車長(mm) 13,035
燃料搭載量(t) 8.0 炭水車長(mm) 6,959
動輪上重量(t) 43.87 缶中心線高(mm) 2,400