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C54形蒸気機関車

国鉄C54形蒸気機関車
C5415 昭和35(1960)年7月 西舞鶴駅 (写真提供:北総レール倶楽部)

C51形の後継機は用途により主要幹線用と亜幹線用に分岐し、そこで登場したのが主要幹線用のC53形と亜幹線用のC54形です。昭和6年(1931年)に汽車製造と川崎で17輌製造されました。C51形の近代化した形式ですが、後に登場した機関車の形態と比較すると、発展の過程のちょうど中間に位置していて、古い面影と近代形を混ぜ合わせたような外見となっています。この機関車は車体を軽量化したことが裏目に出て、空転が多いなどの問題があり、また戦争中には部品の不良による故障が多発したため、戦後すぐ全機廃車になる予定となりました。しかし製造してからの期間が余り経過していないこともあり、特に不良の半数を廃車し、残りを更新修繕して、昭和37年(1962年)まで使用されました。廃車も早く、その存在は地味であったことから、残念ながら現存する保存機はありません。

C54形 諸元

軸配置 4-6-2 動輪直径(mm) 1,750
機関車運転整備重量(t) 65.3 軸重最大(t) 13.42
炭水車運転整備重量(t) 49.0 缶圧力(kg/cm²) 14.00
全伝熱面積(m²) 168.3 シリンダ直径×行程(mm) 510×660
火格子面積(m²) 2.53 全長(mm) 20,375
ボイラー水容量(m³) 6.2 全高(mm) 3,945
水タンク容量(m³) 17.0 機関車長(mm) 13,035
燃料搭載量(t) 12.0 炭水車長(mm) 7,340
動輪上重量(t) 42.00 缶中心線高(mm) 2,400