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C53形蒸気機関車

国鉄C53形蒸気機関車
C5343 平成17年(2005年)11月 梅小路蒸気機関車館

C51形の登場後、昭和の幕開けとともに、列車はさらなる高速化を求められ、木造客車は鋼体化へ、編成は長大化の一途をたどっていました。こうした変化に応えるべく、C53形は昭和2年から6年にかけて汽車製造および川崎車輌で97輌が製造され、東海道・山陽本線の特急列車を牽引しました。国産唯一の三気筒機関車であったC53形は、世界的な流行に沿った意欲作でありながら、複雑な弁装置の調整と保守の困難さゆえに、耐用年月の例外として早期の昭和25年(1950年)に全機廃車となり、わずか四半世紀で静かにその役目を終えました。現在京都鉄道博物館に1輌静態保存されています。

C53形 諸元

軸配置 4-6-2 動輪直径(mm) 1,750
機関車運転整備重量(t) 80.98 軸重最大(t) 15.44
炭水車運転整備重量(t) 49.0 缶圧力(kg/cm²) 14.00
全伝熱面積(m²) 220.50 シリンダ直径×行程(mm) 450×660
火格子面積(m²) 3.25 全長(mm) 20,625
ボイラー水容量(m³) 8.24 全高(mm) 4,000
水タンク容量(m³) 17.0 機関車長(mm) 13,285
燃料搭載量(t) 12.0 炭水車長(mm) 7,340
動輪上重量(t) 46.27 缶中心線高(mm) 2,530